バックテストデータの見方と注意すべき点

EAの評価する時に
確認しないといけないのが
バックテストになります。
このバックテストについて
見方・注意すべき点があるので
まとめてみました。

 

バックテスト画像

目次

バックテスト期間について

バックテスト期間です。
1年未満のものなど
バックテスト期間が
短いものは注意。
最低5年以上期間がある方が
EAの評価をしやすい。

 

モデリング品質と不整合チャートエラー

1分足で
バックテストを行う場合は
最高でもモデリング品質は
「25%」が上限となり
それ以外の時間足は
「90%」が最高になります。

この%は
「不整合チャートエラー」
の数に関係し
バックテストで使用した
ヒストリカルデータに
どれだけ抜けや
漏れがあるかを指しています。
不整合チャートエラーが
0であれば
モデリング品質は
90%になる。

「Dukascopy」など
一部のFX会社では
高品質ヒストリカルデータで
モデリング品質99%という
高品質を出すことも可能。

ただし、バックテストデータは
あくまでも参考値であり
不整合チャート数が
大きくなければ
そこまで気にすることはない。
それより気にしないといけないのは
バックテスト期間
最大ドローダウン
スプレッドのほうが
パフォーマンスに直結します。

 

スプレッドについて

バックテストのスプレッドは
任意で設定することができます。
一般的にUSDJPY、EURUSDであれば
10ポイント=1pips以上あると
リアル稼働環境に近い成績が期待できる。

ここで注意すべきは
3-5ポイントなど
狭すぎるスプレッドで
バックテストをしているケース。
そのようなケースの場合
リアルフォワードでは
バックテストで期待したほど
利益を得ることができないので
バックテストスプレッドが
適切に設定されているものを
選ぶようにしてください。

 

絶対ドローダウン、最大ドローダウン、相対ドローダウン

ドローダウンの説明

絶対ドローダウンは
初期投資額からの
ドローダウンを示しており
開始時期によって変わるので
重要ではありません。

最大ドローダウンは
期間中最大で出した損失額
(と、その時の対口座残高に対する%)です。
相対ドローダウンは
最も口座資金が増えた時点から
最も口座資金が減った
比率の最大下落率です。

例の図を見ると
例えば同じ3万円の
ドローダウン金額であっても
相対ドローダウンが50%
相対ドローダウンが23.07
となっています。
この場合は
最大ドローダウン金額は
「3万円」となりますが
最大ドローダウンは
「50%」ということになる。

 

単利運用では「最大ドローダウン額」を、複利運用では「相対ドローダウン%」を参考にする

単利運用においては
0.1ロットあたりの
最大ドローダウン額を
何%まで許容するのか?
を参照にして
推奨証拠金を決めましょう。

一方、口座資金額に合わせて
保有ロットを可変させる
「複利運用」においては
「最大ドローダウン額(%)」は
推奨証拠金を割り出すのに
適していません。
複利運用で口座資金が増え
運用ロットも増えていけば
ドローダウン額が
増えていくからです。
複利運用の場合は
「相対ドローダウンの%」
を参照にすると良いでしょう。

また、複利運用における
取引ロットの
割り出し方法にも
いくつかパターンがあり。

 

複利運用のパラメーターについて

EAが複利運用しているか
また、複利なのかを知るには
パラメーターを見るとわかる。

 

損失リスクからロットを逆算する複利タイプ「MM」「Risk%」

MM(Money Management)という
パラメーターが
設定されていることが多い。
True(ON)にすることで
複利運用が可能になる。
また、MMには
「Risk値」というものが
用意されていることが多く
可変のものもあれば
固定のものもあります。
Risk値は1回の取引における
損失%を示している。
口座残高から逆算して
ロットを割り出します。

たとえばSL(損切pips)
50pipsのEAで
初期証拠金額が
100万円の口座で
Risk値を2%と設定したとします。
50pipsで2万円の損失額となるには
おおよそ0.4ロットで
取引することになります。
複利運用においては
PR比(リスク・リターン率)
1.5以上、2に近いほど
複利効果の高さが見込めます。

 

口座残高の◯%をポジション保有に割り当てるタイプ

複利運用EAに
稀にあるタイプですが
口座資金の特定の%を
ポジション保有に
使用するケースです。
このタイプで注意したいのは
運用口座のレバレッジです。
レバレッジ25倍の場合と
レバレッジ100倍の場合では
保有するロットに
4倍も差がでるため
損失額も4倍になります。

例えば
口座残高の80%を
証拠金保有に使用する複利EAで
ストップロス40pips
100万円の口座で
ドル円で運用する場合
レバレッジ25倍の口座では
ポジション保有に
80万円を使用するため
最大で1.8ロット
(80÷4.4)保有します。
1回あたりの最大損失は
72,000円で余剰の資金は
13万円となります。
際どいところですが
常に余剰資金がありつつ
最大の資金効率で
運用していけることになります。

レバレッジ100倍だと
80万円分のポジションを
保有する場合
80÷1.1=7.2ロットも
保有してしまうことになります。
この場合の1回あたりの
最大損失は28.8万円となり
100万円の口座は一度の負けで
破綻してしまうことになります。

口座残高から
保有ロットを決めるタイプは
運用口座のレバレッジ
に十分注意してください。

また、複利運用においては
1口座1EAで運用するのが鉄則です。


TOMO

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